岡山県(桃県)にしかない少し変わった条例

美しい星空を守る井原市光ひかり害がい防止条例(井原市)

井原市美び星せい町には、流れ星の伝説と、その名にふさわしい美しい星空がある。天球には星座が雄大な象形文字を描き、その中を天の川が流れている。

 

更に、地平線から天の川と競うように黄道光が伸び、頻繁に流れ星がみられる。また、夜空の宝石ともいえる星雲や星団は、何千年、何万年以上もかかってその姿を地上に届けている。

 

これら宇宙の神秘をかいま見ることができる環境は、井原市民のみならず全人類にとってかけがえのない財産となっている。

 

しかし、宇宙は今、光害によってさえぎられ、視界から遠ざかって行こうとしている。[以下略](前文より抜粋)

 

天文ファンだけが困る問題ではない

まるでプラネタリウムのパンフレットを読んでいるような、壮大なスケールの文章です。これが条例の前文だというんですから、井原市が星空に懸ける情熱が伝わってきます。

 

東京の夜空には、白っぽい「光のノイズ」がわずかに散っているため、天の川を見つけるなんてムリな話ですけれども、井原市は海岸から離れていて水蒸気の影響が少なく、さえぎる建造物も少ないため、満天の星空が期待できるようです。

 

国の環境基本法では、大気汚染・土壌汚染・水質汚濁・騒音・振動・地盤沈下・悪臭の7つを「公害」と定義しますが、「光害」はノーマーク。よって、サーチライトやネオンなどの人工光を上空へ向けないよう、各自治体の判断で規制できるわけです。

 

光害については、人間を含む動植物の生活リズムを徐々に崩していく危険性も指摘されており、旧美星町は光害防止条例を、1989年に全国で初めて導入しました。世界初の光害規制は1972年、米国アリゾナ州ツーソン市によるもので、人口が約6000人の美星町も参考にした模様。

 

当時の町長は、町の過疎状態を認めながらも、「過疎を『華蘇』(華やかさを蘇らせる)へ読み替えたい」と、なかなかウマイ意気込みを語っています。

 

カブトガニにやさしい環境づくり委員会要綱(笠岡市)

2億年前、地球上に恐竜が出現しはじめた時代から、変わらぬ姿で現代も生息し続け、「生きた化石」との異名もとる貴重な節足動物、カブトガニ。

 

市内の笠岡湾は、国内でも珍しい「カブトガニ繁殖地」として国の天然記念物に指定されており、近くには世界で唯一の「カブトガニ博物館」まであるのですが、そんな笠岡市ですら、カブトガニの生息数は激減し、絶滅寸前にまで追い込まれています。

 

そこで、カブトガニが生息できる自然環境の保護対策の指針などを話し合うべく、関係行政機関の職員やカブトガニに詳しい人などで構成される委員会が設置されているのです。

 

アグリセールスマン設置規程(真庭市)

きっと、農業(アグリカルチャー)の「アグリ」なのでしょう。
最大9名のアグリセールスマンたちが、真庭市の農業の発展を目指して、都会に住む人に向け、真庭農業をアピールするなどの交流を行ったり、新たに農業を始めたい人から相談を受けたり、農業体験での指導を受け持ったりするようです。ちなみに、真庭市の特産品は、大根・トマト・牛乳など。

 

「少子化ストップの町」宣言(美咲町)

「日本は人口が多すぎるんだから、減るぐらいでちょうどいい」との意見も一部に聞かれますね。ただ、すでに何十年間も人口減が続く美咲町にとっては、活気あふれる町づくりをする観点からも、将来の税収を確保する観点からも、少子高齢化は切実な問題のようです。

 

「子どもは地域の宝」と宣言した文面のとおり、朝食をとらずに登校してきた児童のため、地元産の牛乳やチーズ、ヨーグルトなどを学校に用意したり、3人目以降の子ども(義務教育前)を育てる家庭については、水道の基本料金分を補助したり、親子料理教室を主催するなど、子どもを大切に育てる様々な取り組みを実施しているそう。有言実行の町ですね。

 

猟犬事故見舞金支給要綱(久米南町)

田畑を荒らす「有害鳥獣」を駆除するための猟犬が、その活動中に事故に遭い、死亡・負傷したときには、5万円を限度に、町から見舞金が支払われます。


このページの先頭へ戻る